「軒樋」「集水器」「縦樋」があります。
「軒樋」は軒先に設置し屋根からの雨水を集めて流します。
「集水器」は「軒樋」で集められた雨水を「縦樋」へとスムーズに流す接続部品です。
「縦樋」は「集水器」から地面の排水口にかけて雨水を流します。

水の流れをコントロール
雨樋は、屋根に降った雨水を集めて直接雨水桝へ導きます。これにより屋根降雨分の雨水から「外壁・基礎コンクリート・周囲の設備・地面等々」を守ります。

基礎の保護
屋根降雨分の雨水が直接地面に落ちると、跳ね返りが基礎コンクリート・床下環境に影響をあたえます。雨樋が雨水を適切に排水することで基礎の劣化を防ぎ、建物の安定性を保ちます。
※基礎コンクリート内部鉄筋は強アルカリ性の不動態被膜に守られている。劣化により中性化が進むと不動態被膜は破られ鉄筋は錆びる。錆びた鉄筋は膨らみコンクリート爆裂現象となる。著しく強度が落ちる。床下環境が悪くなるとカビ・腐朽菌の発生・シロアリを呼び込む原因になる。

外壁の保護
屋根降雨分の雨水が外壁に多くあたると、塗膜・コーキングの劣化を早める。雨樋は外壁への雨水の直接的な影響を軽減し、外壁を長持ちさせる役割を果たします。
※外壁内側の湿気進入は構造材のカビ・腐朽菌の発生・シロアリを呼び込む原因になる。進行すると直下にある基礎コンクリートへ影響がでる。

下屋根(1階屋根)の保護
大屋根(2階屋根)降雨分の雨水が直接下屋根に落ちると屋根材・屋根下地材の劣化・腐食・雨漏りを引き起こす。雨樋が適切に機能することで屋根の寿命を延ばすことができます。

雨樋は
建物の保護や維持において非常に重要な役割を果たします。定期的な点検とメンテナンスを行うことで、その機能を最大限に活かすことができます。